親に借金を打ち明けるべきなのか、と悩む日々を過ごされている相談者さまは多いですね。
また、可能なら親にバレずに自力で対処したい、という相談者さまもいらっしゃるでしょう。
そこで、本記事のテーマはこちら。
借金を親に打ち明ける必要性について解説!
バレずに返済する方法もわかります。
借金のせいで今後の親子関係が不安、という相談者さまが前向きになるためのアドバイスが満載です。
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
親に借金は打ち明けるほうがよい

結論から言わせてください。
借金は親に打ち明けましょう
相談者さまが親に話せない理由はなんでしょう?
怒らせて縁を切られるかも……。
ショックで親が寝込んでしまうかも。
話しても解決につながらなさそう。
家庭環境によって話せない理由はさまざまです。
しかし、打ち明けることで、ずっと相談者さまおひとりで抱え込んでいた問題を共有することが可能に。
打ち明けたほうがプラスの面が多いとわかると思います。
借金を親に打ち明ける場合の良い点
- 話すことで気持ちが軽くなる
- 返済活動をフォローしてくれる
- 借金を解消するための方法を探してくれる
1点ずつ解説します。
話すことで気持ちが軽くなる
ただでさえ返済で精神的ストレスが大きいのに、親に隠さなければいけない、という精神的負荷を新たにかけてはいませんか?
とくに相談者さまが親と同居されているなら、なおさらです。
同居していると貸金業者からの郵便物も隠さないといけませんし、日々のスケジュールも把握されるため、ちょっとした日常会話でも気を遣いますよね。
思い切って打ち明けることで、ずっとひとりで抱え込んでいたストレスを減らせます。
隠す必要がない=自分の不安が軽減する
親の気持ちはいったん置いておいて、ご自分のストレスに着目すれば、話したほうがスッキリすることは間違いないですよ。
返済活動をフォローしてくれる
また、打ち明けることで、親に返済活動をフォローしてもらえる場合も。
親の立場で考えると「自分の子供が借金で苦しんでいたら助けてあげたい」と感じるはずです。
返済を手伝っても家計に負担がないなら、返済を代わりにしてもらう選択肢も生まれます。
もちろん、いずれは親へきちんと返済するべきです。
しかし親子関係では、貸金業者のように利息や遅延損害金などは発生しないぶん、親にコツコツと借金を返していけば必ず問題のクリアが可能でしょう。
やはり一時的に親から返済をフォローしてもらえる、という点は大きいですね。
借金を解消するための方法を探してくれる
親に返済を肩代わりするほどの金銭的余裕がない場合には、どうしたら解決していけるかについて、その方法を一緒に探してくれるでしょう。
借金に苦しんでる、と勇気を出して告白して
「ふ〜ん」と一言だけの返事をする親はそうそういないですよね。
どうにかして子供の問題を解決してあげたいと願うはずです。
払えるぶんだけ返済を負担する、頼れる人に相談する、制度を利用する、など一緒に考えてくれるでしょう。
借金を親に打ち明ける場合の悪い点
- 精神的な負担をかける
- 自由にお金を使えなくなる
精神的な負担をかける
どんな親でも子供が借金を背負っていると知ったら、悲しんだり、怒ったりするはずです。
なかには「自分のせいだ」とこれまでの教育に罪悪感を感じてしまう親御さんもいらっしゃいます。
また、ときにはショックのあまり、入院するほど寝込んでしまうこともありえるでしょう。
精神的な負担をかけて親の心を傷つけてしまうことは避けられない、と念頭に置いておきましょう。
自由にお金を使えなくなる
借金の原因しだいでは、もう二度と借入をしないように、親が相談者さまのお金の管理をすることもあり得ます。
たとえば借金の原因が以下の場合。
- ギャンブル
- 買い物依存
- 多重債務 など
「お金を持たせるのは怖い」と親からの信用を失って、自由にお金を使わせてもらえなくなるでしょう。
親に打ち明ける方法
しかし、いざ親に借金を打ち明ける、となったら何から話していいかわからず不安、という相談者さまも多いはず。
親に打ち明けるときには、以下のポイントを参考にしてみてください。
- 完済して、もう二度と借入をしない気持ちを素直に伝える
- 親が冷静に聞いてくれるタイミングを選ぶ
- 「打ち明ける」と決めたらすぐに行動する
まずは、返済がつらいので、助けてほしいという気持ちを素直に伝えましょう。
今後はもう二度と借りない、という前向きな態度も必要です。
次に、親が感情的になっているときは避けたほうがよいですね。
お互いに冷静な判断をするのが難しくなり、ほかのトラブルにも起因します。
でも、あんまり機嫌を気にしすぎるのもダメですよ。話すタイミングを失ってしまいます。
そして、すぐに行動すること。
親に打ち明けるタイミングをいつまでも決められず悩んでいるうちに、借金の利息もどんどん増えていきます。
親に話せずに黙っていたせいで、事態が明るみに出た頃には「もう手をつけられなかった」という事例もあります。
話すと覚悟したなら、すぐに場を設け問題の解消に向けて話し合いましょう。
借金を親に打ち明けるのが怖い人がするべき返済方法

今後の関係に変化がある、と思うと怖いですよね。
それゆえ「なにがあっても話せない」という相談者さまもいらっしゃるでしょう。
任意整理は、債務整理と呼ばれる借金に悩む人のための法的制度のひとつです。
債務整理とはなにか?
債務整理をかんたんに説明すると、借金の減額や免除により借金返済の負担を減らす法的手続きのことです。
この債務整理には、次のように、大きく分けて4種類の手続きがあります。
- 任意整理
- 過払い金請求
- 個人再生(民事再生)
- 自己破産
「過払い金請求」や「自己破産」は各種メディアでよく取り上げられているため、聞いたことがある相談者さまも多いでしょう。
実は債務整理という法的手続きの一種なのですよ。
後述しますが「親に借金を打ち明けたくない」なら、任意整理を選択しましょう。
それぞれの概要は、以下の表でご確認ください。
種類 | 概要 |
任意整理 | 債権者(貸金業者)と債務者(返済者)が弁護士などを介して直接交渉をおこない、利息や遅延損害金を免除してもらう手続き。 減額後は長期分割にしてもらうことも可能。 手続きも簡略のため利用者も多く、親に知られにくい。 |
過払い金請求 | 払いすぎた利息や遅延金を債権者へ請求し、返還してもらう手続き。返還額によっては、借金総額を上回るケースもあり。 多くの場合、任意整理に含まれる。 |
個人再生 (民事再生) |
借金元本を8~9割減額する手続き。裁判所を経由するため手続きが複雑。 借金総額が多い場合に有効。 |
自己破産 | 借金をゼロにする手続き。裁判所を介すため、手続きは複雑。 これ以上失う資産がない、無職である、という人でも手続きが可能。 |
任意整理だと親に打ち明ける必要はなし
任意整理は、親に打ち明ける必要がありません。
なぜなら、裁判所を通さずに手続きができるからです。
さらに、手続きに必要な書類はすべて相談者さまに関するものだけで良い、という点も大きいですね。
- 本人確認書類(運転免許証・保険証など)
- 認印(シャチハタ等インク内蔵型は不可)
- 取引のあるクレジットカード・キャッシングカード
- 給与明細書や源泉徴収票
- 貸金業者との契約書
- 借入の履歴がわかるもの(ATMの明細書など)
- 利用中の通帳
ほかの債務整理方法では、家族の給与明細や家計収支表など、親に用意してもらう書類も多いです。
よって、手続きする時点でバレてしまいます。
任意整理なら、相談者さまと貸金業者(代行してもらうなら弁護士)の間だけでやりとりが完結しますので、親に話が及ぶこともないですよ。
また返済活動においても、利息がカットされるため返済負担がグッと下がります。
交渉次第では、5〜7年まで長期分割が認められるケースもあります。
親に迷惑をかけず、少額の支払いでコツコツ完済を目指せるので、金銭的にもラクですね。
任意整理についてもっと詳しく知りたい場合は、こちらの記事をご確認ください。

任意整理は親だけでなく就職先にも知られにくい
債務整理手続きをすると、仕事環境にも影響がでるのでは?
と不安になる相談者さまも多いと思います。
任意整理なら親に限らず、勤務先や転職先にも影響しません。
先ほどもお伝えしたように任意整理で必要なのは本人の書類のみ。
職場や転職先には関わらないのです。
仮にバレてしまっても、任意整理をしたからという理由で「仕事を辞めさせられる・採用を断られる」といったことは起きませんのでご安心を。
そもそも、借金を理由に働いている人を解雇することは法律上禁止となっています。
これから「任意整理と転職を」とお考えなら、こちらの記事もあわせてご覧ください。

未成年の借金は契約を取り消せる

相談者さまが『未成年』の場合だと、状況は変わります。
この項目では、未成年の借金について解説していきますね。
親が同意していない場合に有効
借金を打ち明ける・打ち明けないに関わらず、親が借金に同意していない場合なら、借入の契約を取り消すことが可能です。
民法第5条:未成年者の法律行為
- 未成年者が法律行為をするには、その法定代理人の同意を得なければならない。ただし、単に権利を得、又は義務を免れる法律行為については、この限りでない。
- 前項の規定に反する法律行為は、取り消すことができる。
民法第5条にも記載がある通り、同意のない法律行為は取り消しをしてもよい、とされています。
しかし「親が同意していないから借金が全額チャラになる」という意味にはなりません。
お金を借りて利益が残っている範囲では、きちんと返済をする必要があります。
たとえば以下のような場合です。
- 借金をして商品を購入した場合に、その商品を返す
- 借入金を使って商品を購入した場合に、それと同額を返金する
- 借入金がまだ手元にある場合は、全額を返す
未成年にお金を貸す契約をすること自体が法律で禁止されています。(貸金業規制法)
そのため、貸金業者も未成年の返済については、取り立てもできず強く出られないのです。
親が同意している場合は契約がそのまま
一方で親が借り入れの契約に同意している場合には、時間が経過していても契約はそのままです。
親が同意している場合には、未成年であってもきちんと返済をしなくてはなりません。
また、親に同意する意志がなくても、返済を代わりにすると「借金の契約に同意した」と判断されます。
相談者さまだけでなく、親にも返済義務が発生してしまうでしょう。
借金を親に打ち明けずに放置すると危険

借金は親に打ち明けたほうが良いです。
しかし、もし打ち明けずに放置し続けたら……。
具体的にどのような問題が起こるのか、について詳しく見ていきましょう。
法的手段で資産を差し押さえられる
まずは貸金業者から督促や取り立てがあります。
その後、督促を無視して滞納から数カ月が経過すると、一括請求されてしまいます。
一括請求書は、貸金業者から記録が残る内容証明郵便という方法で送付されるでしょう。
この規約は貸金業者によって異なりますので、一概に何カ月以上で一括請求されるかはわかりません。
しかし、契約書にサインした時点で貸金業者には一括請求権を利用する権利が与えられるのです。
また、一括請求にはこれまでの残高に加え、利息や遅延損害金のすべてが含まれますので、高額になることが予想されます。
この時点で一括返済が可能な方はまずいないでしょう。
支払いが不可能という理由から貸金業者の通知を無視すると、次は裁判所からの通知に変わります。
裁判所は当然ながら法的拘束力を持っていますので、一括請求に応じられなければ、その後は法的手段で資産の差し押さえに進みます。
資産の差し押さえでは以下が対象です。
- 給与
- 預貯金
- 住居
- 車
- 高額アクセサリー
- 楽器 など
換金が可能なものはほとんどが差し押さえられるでしょう。
給与の差し押さえを実行する際には、職場へ連絡が入りますので、勤務先にもバレてしまいます。
会社に迷惑をかけるという罪悪感から退職する方も少なくありません。
借金を滞納すると、資産の差し押さえだけでなく、仕事まで失ってしまう危険性があるのです。
自己破産になれば親に打ち明けずともバレる
借金総額が高額、または、放置期間が長すぎるあまり手に負えない利息が発生している、という場合には「自己破産」を余儀なくされるでしょう。
自己破産は債務整理の一種であり、借金をゼロにする手続きです。

このように、任意整理ではいくら利息がなくなっても、元本の返済をしなくては意味がありません。
自己破産であれば、任意整理のように利息だけの減額ではなく、借金そのものの帳消しが実現します。
実は、あまりにも借金が高額だと「自己破産を利用する」以外では解決が難しくなるのです。
また、手続きをすると資産の差し押さえが発生してしまいます。
資産には家なども含まれるため、親に隠し通すのは物理的に不可能です。
相談者さまが話したくなくても、手続きを進めるうえで必然的にバレてしまうでしょう。
任意整理で元本が減額できないのか気になった相談者さまは、こちらの記事もあわせてお読みください。

早期に弁護士へ相談するのが一番
親に打ち明けることがかなわず、ひとりで借金を抱え続けるとおそろしい事態が待っていると伝わりましたでしょうか?
それでも「どうしても親に打ち明けるのは難しい」という方は、第三者である弁護士に相談してみましょう。
客観的に状況を判断して、適切な解決法を提示してくれる弁護士に相談してみるのはとても有効です。
弁護士は、相談者さまのように、親に言えずひとりで借金を抱え込んでいる多くの債務者から、数え切れないほどの相談を受けています。
そのため、どうしたら親に打ち明けることもなく借金を完済できるか、を真剣に考えてくれますよ。
また、債務整理や借金問題に詳しい弁護士へ依頼すれば、任意整理を選んだ際の交渉や返済条件も、相談者さまに有利になるよう進めてくれるでしょう。
弁護士に話すのも怖い……と感じる相談者さまもいらっしゃるかもしれませんが、弁護士は借金解決相談のプロです。
相談者さまの話を聞いて、人間性を否定したり、非協力的な態度を取ることはありえません。
親にも話したくない、迷惑もかけたくない。
でも自力ではどうしていいかわからない。
こうして悩んでいる間にも借金の利息は増えていっています。
まずは「弁護士に話を聞いてもらう」ことだけでも試してみませんか?

借金を親に打ち明けるのが怖い人必見!バレずに返済する方法 まとめ
本記事では、借金を親に打ち明けるべきである、ということをお伝えしました。
借金を親に打ち明けると決めたらすぐに話し合いの場を設けましょう
借金を親に打ち明けずに解決したいなら任意整理がおすすめです
借金を放置すると親に打ち明けなくてもバレる可能性が高いです
借金を親に打ち明ける・打ち明けない、どちらにしても早期に行動を起こすことが重要です。
悩んでいる間にも借金はどんどん膨れ上がっていきますよ。
私は相談者さまへ私の親のように苦しい思いをしてほしくありません。
きっと私の親も、祖父母に打ち明けるべきかどうか悩んだはずです。
ですが、最終的には弁護士に相談をして、ギリギリのところから救われました。
借金を債務整理で解決したいなら
まずは弁護士へ相談してみましょう

早期に相談すれば
親にも打ち明けずに
任意整理で解決が目指せます。
東京ロータス法律事務所さんでは
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メール・電話相談も
受け付けています。
弁護士に相談することで
相談者さまの情報がもれて
親にバレてしまうこともありません。
また、初回の無料相談だけでも
借金解決の未来が見えた
という人も多いのですよ。
勇気を出して
無料相談に申し込んでみましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。