いざ使ってみよう!と思って検索してみると、いろんな企業や法律事務所のシミュレーターがあり、どれをえらべばいいかわからないですよね。
そこで、本記事のポイントはこちら。
- 借金減額シミュレーターは法律事務所のものを選んだほうが良い
- シミュレーションした結果をきっかけに、自分に合った債務整理の方法を考える
この記事を読んで、借金減額シミュレーターの正しい使い方を知り、今ある借金問題の解決に向けた第一歩を踏み出す助けになれば幸いです。
法律事務所の借金減額シミュレーターなら安心

「借金減額シミュレーター」を使えば、債務整理をすると借金がどのくらい減らせるのかを診断できます。
多くの借金減額シミュレーターの特徴として、以下があげられます。
- 匿名・無料で利用できる
- 4つ程度の質問に回答するだけ
- 数分で入力が完了する
しかし、その手軽さのせいで、かえって「あやしい」「個人情報を悪用されるのでは?」と不安に思う方もいるでしょう。
そのため、法律事務所の借金減額シミュレーターを利用するのが一番安心です。
特に、債務整理の実績がある法律事務所なら、そのまま借金問題についても相談できますよ。
シミュレーションでわかることは?
借金減額シミュレーターでは、以下の質問がよくされます。
- 借り入れをしている会社の数
- 今の借金総額
- 月々の返済額
- 借り入れを開始した日
- 連絡先(名前・メールアドレス・電話番号・住所)
信用情報機関:信用情報を管理しているところ
信用情報:個人情報のほかに、いつ、どの会社から、どういう内容で、いくら借り入れをしたのか、という情報。
現在の借り入れ状況だけでなく、過去に完済したものも載っている。
自治体や国、個人、非正規の貸金業者(ヤミ金融)からの借入情報は信用情報として登録されません。
自分で借入先に直接連絡を取り、借金総額を把握しましょう。
借金減額シミュレーターは、入力された情報をもとに運営元もしくは提携している法律事務所があなたにぴったりの答えを出してくれます。
情報の内容や入力した時間帯によって返答の待ち時間は変わってきますが、だいたい当日中~数日以内に知ることができます。
借金減額シミュレーターを使うことで分かるのは、以下のことです。
- どれくらい借金を減らせるのか
- 過払い金請求ができるか
- 任意整理、個人再生(民事再生)、自己破産のうち、どれが適しているのか
シミュレーターの正体は?
大切な個人情報や信用情報を教えるのですから、信頼できるシミュレーターを使いたいですよね。
シミュレーターの正体である運営会社には、以下の2つがあります。
- 法律事務所とは関係がない一般企業
- 弁護士や司法書士がいる法律事務所
いずれの場合も、入力する情報やシミュレーターを使うことで分かる情報に大きな違いはありません。
では、細かい違いをもう少し詳しく見ていきましょう。
法律事務所とは関係がない一般企業
一般企業には弁護士や司法書士はいませんので、シミュレーターを使うとおすすめの弁護士事務所や司法書士事務所を教えてくれます。
あるいは、自動的に選ばれた法律事務所を紹介されることもあります。
たとえば、以下のような疑問を解消する手立てになるかもしれません。
- 自分の住まいの近くに法律事務所があるか分からない
- どこの法律事務所に相談すればいいのか分からない
- いくつかの法律事務所を比較検討したい
インターネット関連会社から法律事務所に派遣された事務員が非弁活動をしていた疑いで家宅捜索を受け、派遣元であるインターネット関連会社が運営していた「街角相談所-法律-」という借金減額シミュレーターのサイトはサービスを終了しました。
(※非弁活動:資格を持っていないのに、弁護士にしか許されない業務をすること)
参考:産経ニュース
借金減額シミュレーターの運営会社が法律の専門家とは無関係の一般企業だったり、なかにはヤミ金融とつながりがあったりする場合もあります。
弁護士や司法書士がいる法律事務所
弁護士や司法書士がいる法律事務所のシミュレーターを使うと、過去の債務整理の実績から診断結果を出してくれます。
そして、債務整理をする場合はそのまま申し込むことができます。
法律事務所は法律順守の意識が高く、個人情報の取り扱いなどには慎重に取り組んでいます。
家族や会社に借金の事実を秘密にしたい場合、名前や顔が第三者に知られるリスクは少しでも減らしたいですよね。
もし債務整理の手続きをすることになったら、法律事務所が相談者さまの督促を一時的に止めるための書類(受任通知)を借入先へ発送してくれます。
そうすれば、返済にあてていたお金を使って、生活を立て直したり、返済費用を工面したり、弁護士費用をためたりできます。
おすすめのシミュレーターは?

おすすめなのは、司法書士法人みつ葉グループのシミュレーターです。
司法書士法人みつ葉グループには現在23名の司法書士が在籍しており、借金減額などの債務整理に取り組んでいます。(※2021年3月現在)
おすすめポイント1. 専門家の診断が受けられる
前述しましたが、債務整理の手続きを開始するときに法律事務所から貸金業者へ「受任通知」が送られます。
この受任通知を送ることができるのは、弁護士か司法書士だけです。
したがって、受任通知による借金返済の一時中断を望むのであれば、専門家への相談がベストですよ。
また、司法書士法人みつ葉グループは債務整理に強く、借金の減額に成功した実績も多くあります。
その実績を裏付ける実力で、あなたにぴったりの返済計画を一緒に考えてくれるでしょう。
弁護士と司法書士の違いは?
業務内容の違いとしては以下が挙げられます。
- 弁護士:法律にもとづいた相談、裁判での代理人など
- 司法書士:登記や供託などの手続きの代理人、法的効力を持つ書類の作成など
また、債務整理においては、1社あたりの借金額が140万円以下であれば司法書士も取り扱うことができます。
司法書士に依頼したほうが弁護士に依頼するよりも費用を抑えることができるので、借金額次第では司法書士への依頼を検討するのも良いでしょう。
おすすめポイント2. 依頼者の受け入れ態勢が柔軟
依頼者の受け入れ態勢は、とても柔軟です。
たとえば、こんなサービスがあります。
- 全国対応
- 24時間受け付け対応
- 女性相談員が対応
全国対応
お住まいの地域に法律事務所がない、司法書士法人みつ葉グループに依頼したくてもお近くにない、という方でも安心です。
24時間受け付け対応
仕事の都合によっては、早朝や深夜、土日、祝日のほうが時間に余裕のある方もいらっしゃいます。
自分の都合に合わせることができるので「忙しいからまた今度にしよう……」と借金問題の解決を後回しにすることもなくなります。
女性相談員が対応
債務整理を依頼する方のなかには、家計が苦しくなって、やむなく借金をした女性も多くいます。
その対応が男性相談員だと
- 強い言葉で頭ごなしに否定されるのではないか
- 家計や子育てのことで理解が得にくいのではないか
と不安に思われるかもしれません。
司法書士法人みつ葉グループでは、女性相談員への相談も可能です。
女性相談員の対応を希望すれば、話すのに不安がある方でも安心して相談できますね。
おすすめポイント3. 過払い金の無料診断が可能
債務整理をするときには、まず過払い金を請求できるか調べます。
(※すでに完済している方でも借り入れ開始日が2010年以前の場合、もしくは、最終返済日から10年以内の場合なら、過払い金を請求できる可能性が高いです。)
過払い金とは、本来は払う必要がなかったのに払いすぎたお金のことです。
もし過払い金が返ってきたら、このお金を借金の返済にあてることができますよ。
なかには借金減額シミュレーターを使う方に詐欺をおこなう悪質な業者もいます。
- シミュレーターの使用料をとる
- シミュレーターの運営会社で債務整理をしようとしたら高額な契約金を要求する
- 営業の電話がしつこい
上記のようなことがあったら、悪質な業者の可能性があります。
まずはシミュレーターの運営会社を調べ、身元のはっきりした法律事務所かどうか見極めましょう。
シミュレーターが出した結果をどう活かす?

シミュレーターを使って分かるのは、単にシミュレーションしただけの結果です。
法律事務所で1から相談するものとは違うので「実際に相談してみたら全然違った!」ということもあり得ます。
ここで大事なのは、シミュレーターが出した結果をどう活かすかということです。
参考程度にとどめよう
実際に弁護士や司法書士と対面して相談するときは、たくさん時間をとって話し合いをします。
しかし、シミュレーターではごくわずかの質問しかされません。
これではシミュレーターから得られた結果と、実際に相談してみた結果が違うのは当然のことですよね。
自分に必要な手段を考えるきっかけにしよう
法律事務所のシミュレーターを使ったからと言って、必ず債務整理をしなければいけないわけではありません。
借金の総額が少ない場合、債務整理をしてもあまり変化がないこともあります。
ここで、例として以下の条件で借金をしているとします。
- 借金総額:30万円
- 借入先:1社
- 年利:18%
- 借り入れた期間:1年
- 過払い金請求:不可
上記の場合、払わなければいけない利息は
30万円(元金)×18%(年利)÷365日×365日(借り入れた日数)=54,000円
という計算です。
そして、債務整理する場合の費用を見てみましょう。
債務整理費用の料金相場
種類 | 任意整理 | 個人再生(民事再生) | 自己破産 |
着手金 | 2~5万円 | 20~50万円 | 20~50万円 |
報奨金 | 減額分の10%程度 | 着手金に含む | 着手金に含む |
手数料 | 5,000円/1件 | 5万円/1件 | 5万円/1件 |
備考(裁判所費用) | ― | 15~30万円 | 3~50万円 |
任意整理は利息をカットして借金総額を減らし、毎月の返済額も減らす手続きです。
表を見てわかるように、任意整理すると最低でも5万円程度の費用がかかります。
この例の状況では、過払い金の請求もできませんので、任意整理をせずに(弁護士から家計指導だけ受けて)コツコツと返済したほうが良いかもしれません。
しかし、自分にとって本当に債務整理が有効なのかを考えるきっかけとして、シミュレーターを使ってみるのはアリでしょう。
債務整理の費用については、以下の記事に詳しく載っています。

シミュレーター以外に借金減額の相談をしたい場合は?

- 顔も名前も知らない画面の向こう側に相談するのはちょっと……
- 個人情報を渡すので、機械ごしのやり取りは不安
「法律事務所のシミュレーターなら安心」と言えども、上記のように思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方は、借金に関する問題を相談できる公的機関に頼ったり、実際に法律事務所へいったりすることをおすすめします。
公的機関に頼る
「法律事務所」「弁護士」「司法書士」と聞くとつい身構えてしまう方は、まずは公的機関で気軽に相談されてみてはどうでしょうか。
公的機関にも専門の相談員がいますし、信頼性が高いので安心できますね。
国民生活センターの窓口
- 電話番号:03-3446-0999
- 受付時間:平日11時~13時
- 電話番号:03-3446-1623
- 受付時間:平日10時~12時、13時~16時
- 電話番号:188
- 受付時間:土曜・日曜・祝日10時~16時
相談の予約や案内をしてくれる窓口
消費者ホットライン (消費生活センター)
- 電話番号:188
- 受付時間:お住まいの地域の相談窓口を案内するものなので、受付時間などは相談窓口によって異なります。
ひまわりお悩み110番 (日本弁護士連合会)
- 電話番号:0570-783-110
- 受付時間:お住まいの地域の弁護士会が運営する法律相談センターを予約するものなので、受付時間などは弁護士会によって異なります。
お金に関する相談を専門に受け付けている窓口
司法書士総合相談センター (日本司法書士連合会)
各都道府県に「司法書士総合相談センター」を開き、登記の手続き、消費者トラブル、借金に関する相談も受け付けています。
基本的には有料相談ですが、相談センターによっては無料相談をおこなっているところもあります。
相談会の曜日や時間は、相談センターごとに異なります。
貸金業相談・紛争解決センター (日本貸金業協会)
- ナビダイヤル:0570-051051
(受付時間:平日9時~17時※ 土・日・祝日・12/29~1/4をのぞく
直通番号:03-5739-3861 - FAX番号:03-5739-3024
- 郵便での送付先:〒108-0074 東京都港区高輪3-19-15 二葉高輪ビル2階 日本貸金業協会 貸金業相談・紛争解決センター
カウンセリングや独自の支援をおこなってくれる窓口
多重債務ほっとライン (公益財団法人日本クレジットカウンセリング協会)
- 電話番号:0570-031640
- 受付時間:平日10時~12時40分・14時~16時40分(※12月28日~1月4日、祝日等をのぞく)
借金に関する相談に対し、アドバイスやカウンセリングをおこなっています。
相談内容によっては無料で任意整理をおこなえる場合もあります。
全国銀行協会相談室 (一般社団法人全国銀行協会)
- 電話番号:0570-017109もしくは03-5252-3772
- 受付時間:平日9時~17時(※祝日・銀行の休業日をのぞく)
銀行に関する相談だけでなく、カードローンに関する相談やカウンセリングも受け付けています。
日本司法支援センター(法テラス)
- 電話番号:0570-078374
(受付時間:平日9時~21時、土曜9時~17時) - メール(受付時間:24時間)
収入が少ない方を対象に、さまざまな法律相談を受け付けています。
無料の法律相談、裁判所に提出する書類作成の援助、弁護士・司法書士費用の立て替えなどもおこなっています。
法律事務所へ行く
公的機関の相談窓口は、相談の時間・回数に上限が決められていたり、その場ですぐ専門家からの回答を得られるのは難しかったりする場合が多いです。
その点、直接法律事務所へ行けば、過去の債務整理の実績にもとづいて具体的なアドバイスをもらえます。
自分に必要な債務整理の手続きが分かったら、手続きに必要な書類などのフォローも受けられます。
無料相談を受け付けている法律事務所も増えてきたので「無料なら相談だけでもしてみようかな」と思える機会も増えるでしょう。
日本全国から相談を受け付けているので、お住まいの地域に法律事務所がなくても大丈夫ですよ。

借金減額にはまずシミュレーション!利用時の注意点とは? まとめ
この記事では、借金減額シミュレーターの選び方や使い方について解説してきました。
法律事務所の借金減額シミュレーターなら安心して使える
シミュレーターが出した結果を過信しすぎず、どう活かすかを考えるのが重要
シミュレーター以外なら、公的機関か法律事務所へ相談に行く
借金減額シミュレーターは無料・匿名で受けられたり、入力する情報が少ないのでその場ですぐに答えられたりします。
その手軽さから、債務整理を申し込むハードルはグッと下がっていますが、シミュレーターを使う際には今一度注意しましょう。
- いろんな企業や法律事務所の借金減額シミュレーターがあって、どれを使えばいいのか分からない
- 借金をなんとかしたいけど、いきなり法律事務所に行くのは気が進まない
こういったことをお考えなら、当サイトおすすめの借金減額シミュレーターで診断してみませんか?
借金問題には早めの行動・早めの解決が効果的なので、まずは4つの質問に答えることから始めてみましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。