ギャンブル依存症の方がボートレースに手を出して、多額の借金を抱えてしまうケースは少なくありません。
内心はやめたいと思っていても、つい借入をしてボートレースにのめり込んではいませんか。
そこで、本記事のポイントはこちら。
ギャンブル依存症でボートレースをやめられない人がするべき借金減額方法
ボートレースで借金を作ってしまったなら、これからお伝えする減額方法を実践してすぐに解決を目指しましょう。
ボートレースで借金ができたなら債務整理を利用しよう

ボートレースは、選手のメディア露出が増えたこともあり、近年ではとても人気のある競技ですよね。
そのため、ギャンブル依存症の人でなくても、挑戦しやすい印象があります。
ギャンブルにつきものな「ビギナーズラック」も比較的得やすい側面があり、一度当たるとその後にのめり込んで、ギャンブル依存症に発展する人も少なくありません。
借金を作ると「次に勝てば返せるから大丈夫」と自信がわいてきて、またボートレースにいってしまう。
そして、気がつくと手がつけられないほどの借金が目の前に……。
相談者さまも、ボートレースで対処しきれない借金を抱えていらっしゃるのなら、もう自力での解決は考えないほうが良いです。
現実的な減額方法で対処しましょう。
私が本記事でご提案したいのは、「債務整理」です。
債務整理は、相談者さまのように借金に悩む方へ向けて、国が作ってくれた借金の減額手続きなのです。
「国が作った」と聞くと、ボートレース(ギャンブル)での借入は認められない、と考える方もいらっしゃるでしょう。
しかし、心配はいりません。
ギャンブルが原因の借金でも、債務整理はできます。
債務整理の種類や特徴については、早見表がありますのでご覧ください。
周囲に知られたくないなら任意整理
ボートレースでの借金を誰にも知られたくないなら「任意整理」がおすすめです。
貸金業者に利息や遅延損害金を免除してもらう手続き。
残った金額を3〜5年程度の長期分割払いで返済する。
「債務整理は法的な手続きだから、面倒そう」と感じる方でも、利用しやすい簡易的な制度です。
裁判所を通さないうえ、弁護士に依頼すれば手続きもすべて代行してもらえるので安心。
なにより、手続きに必要な書類が、手続きする人のものだけで良いので、家族や勤務先も巻き込みません。
任意整理に必要な書類一覧
- 本人確認書類(免許証・保険証など)
- 印鑑(認印)
- 通帳
- 利用中のクレジットカードやキャッシュカード
- 直近の給与明細や源泉徴収票
- 借入先の連絡先がわかるもの
- 借入の契約書と請求書などの資料や郵便物
- 取引の履歴がわかるもの(ATMの明細書など)

借金が手に負えないほど高額なら個人再生
任意整理はリスクも少なく、安心な方法だとわかりましたね。
実際に、借金を抱えている人が最も多く利用しているのが任意整理です。
しかし、借金が高額だと任意整理しても減額効果が得られない可能性もあります。
そんな方におすすめしたいのが「個人再生(民事再生)」。
任意整理が利息や遅延損害金を減額する手続きだったのに対し、個人再生(民事再生)は借金元本の減額がかなう手続きなのです。
裁判所を通して、借金の元本を5分の1程度まで減額してもらう方法。
マイホームや車も失わずに手続きが可能。
任意整理にするか個人再生(民事再生)にするかは、個人の債務状況によりますが、目安として「借金総額が200万円以上である」ことが挙げられます。
200万円未満の借金であれば、任意整理で対処できるケースが多いです。
しかし、借金総額が200万円をこえる場合には、個人再生(民事再生)を検討するのが良いでしょう。
「借金元本が大幅に減っても、個人再生では難しい」と感じる方には「自己破産」という債務整理方法もあります。
自己破産は借金そのものを帳消しにする制度です。
借金をなくす代わりに、給与や預貯金など失うものも多いため、利用者はあまり多くない印象です。
可能であれば、個人再生(民事再生)で解決してしまいましょう。

債務整理でギャンブル依存から抜け出せる
任意整理と個人再生(民事再生)によって、ボートレースで作った借金からは抜け出せます。
加えて、債務整理にはさらにメリットがあるのです。
借入が物理的に難しくなる
債務整理のデメリットとして、信用情報機関へのブラックリスト登録があります。
「借金を作り債務整理した」という情報が金融機関や貸金業者が加盟するネットワークに登録されること。
信用情報機関に情報が登録されると、新規借入やクレジットカードの契約は5〜10年しにくくなります。
つまり、お金を借りてギャンブルすることが物理的に不可能となるのです。
闇金で借入をすると、あとになって法外な金額を請求されます。
彼らは、お金を貸すときには優しく近寄って手を差し伸べてくれるものの、返済が少しでも遅れると、違法な利息請求や激しい取り立てで相談者さまの生活を苦しめてくるのです。
そのため、ぜったいに闇金には手を出してはいけません。

ブラックリスト登録が解除されるまで、ギャンブルには行かないと強く心を保ちましょう。
債務整理を利用せずにボートレースでの借金を減らす方法

債務整理がボートレースでの借金解決には最も有効です。
しかし「債務整理には頼りたくない」と考える方もいらっしゃるでしょう。
この項目では、債務整理以外の解決方法をご紹介いたします。
よろしければ参考にしてみてくださいね。
おまとめローンを利用する
まずは、おまとめローンです。
あらゆる金融機関が提供するサービスで、複数の借金をひとつにまとめて毎月の返済負担を減らす手続き。
現時点で複数の借入先と契約があるのなら、おまとめローンを検討してみても良いでしょう。
毎月何度もある返済日が1日だけになるため、返済管理もラクで、月々の返済額も少なくなります。
ただし、各借入先の総額をおまとめローンによって一括返済してから、毎月返済していく方法のため、返済総額は以前より増える可能性が高いです。
総額が増えると、利息が増える
毎月コツコツと返済しても、元本の返済になかなかたどり着けない方も出てくるかもしれません。
あくまでも「毎月の返済額さえ減れば、長期でも払える」という方に、おすすめの方法です。
在宅ワークをする
次に、在宅ワーク。
他に本業があり、本業の収入だけではボートレースの借金を返せないという方におすすめです。
在宅ワークは、パソコンやスマホがあれば「だれでも」「いつでも」可能な仕事ですので、始めやすいですね。
近年はクラウドソーシングサイトも増えてきていますので、お好みのサービスを利用して、副収入を得るのはいかがでしょうか。
在宅ワークと言えば、エンジニアやプログラマーなどパソコンの専門知識がないと難しい、と感じる方も多いでしょう。
しかし、以下のように初心者向けの仕事もありますので、まずは興味があるものから始めてみるのもアリですね。
初心者向けの在宅ワーク
- アンケート/モニター
- ライター
- データ入力
- 文字起こし
- 梱包/発送
いずれも単価は低いですが、数をこなせば返済額をまかなえるほど稼げる可能性もあります。
簡単な仕事をこなしつつ、合間に専門的なスキルも勉強して、単価の高い仕事を獲得していけるといいですね。
短期契約の期間工で稼ぐ
最後に、期間工の仕事です。
大手の製造業が運営する工場などで、住み込みしながら働く一時作業員のこと。
生活にかかる固定費は企業側が負担してくれる場合も多い。
短期契約とはなりますが、まとまった金額を稼いで一度に返済したいならおすすめの方法です。
普通の短期アルバイトや派遣社員と異なる点は「住み込みで生活費の負担が少ない」こと。
勤務している間は、社宅や寮を用意してもらえるうえ、家賃や光熱費もかからないケースが多いです。
企業によっては、就業祝い金や契約満了の慰労金など、特別ボーナスを出してくれるところもあるため、100万円以上を数カ月で稼ぐことも珍しくありません。
業務内容は、工場勤務のため肉体労働が多いです。
体力に自信のない方や女性には厳しいかもしれませんが、力仕事が好きな方なら検討してみる価値はありますよ。
ギャンブル依存でボートレースをやめられない人がすべきこと

いくら目の前の借金を解消できたとしても、ギャンブル依存症から抜け出せなかったら、また借入を繰り返してしまいます。
ギャンブル依存症で再びボートレースに通ってしまう前に、きちんと依存症と向き合いましょう。
この項目では、ギャンブル依存症の特徴と改善方法を解説します。
ギャンブル依存症の特徴
ギャンブル依存症は、アルコールや薬物依存と同様に、パチンコや競馬・ボートレースなどのギャンブルにのめりこんでしまう病気です。
この病気は誰でも陥る可能性があり、一度患うと、冷静な判断力を失ったり、金銭感覚が狂ったりするのが特徴として挙げられます。
- やめたい気持ちはあるのに、どうしてもやめられずお金を掛けてしまう
- 負けると「勝って挽回したい」「自分なら取り戻せる」という気持ちになる
- 勝つと「さらに稼げるかも」と掛け金を増やしてしまう
- ギャンブルしない日があると心が落ち着かない
- 家族にウソをついてギャンブルしてしまう
- ギャンブルのためなら借金もいとわない
- 金銭のやりとりで周囲ともめている
ギャンブル依存症は正式な病気です。
決して相談者さまの意思が弱いから依存状態になっている、というわけではありません。
いずれかの症状が出ているなら、もう自力で対処しようとする考えは改めましょう。
ギャンブル依存もボートレースもやめたいなら専門家へ相談すべき
ギャンブル依存症を改善するには「専門家への相談」しかありません。
ギャンブル依存症は症状が深刻なことに加えて、再発する可能性も高い病気として知られています。
厚生労働省のデータによると、疑いのある人は、2016年の時点で年間約70万人にものぼりました。

引用:厚生労働省
そのため、専門クリニックや更生施設が全国にあります。
病院の精神科や心療内科でももちろん治療を受けられますので、相談者さまがお住まいの地域でも高確率で治療を受けられるでしょう。
ギャンブル依存症の治療は「カウンセリング」と「薬物治療」がメインです。
カウンセリングでは、金銭管理の指導や日常生活を送るトレーニングをおこないます。
ストレスを軽減するために、リラクゼーション療法を実施するクリニックもありますね。
一方、薬物治療は、ギャンブル依存症専用に認可された薬がないため、抗うつ剤や睡眠薬・気分安定薬などを使用して症状を抑えていきます。
自分だけだと、どんなに気持ちを強く持っていても、結局はまたボートレースにいってしまいそうでたしかに不安。
誰でも利用が可能な団体をいくつかご紹介します。
ギャンブル依存症の支援団体や自助団体
- 公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会
- NPO法人全国ギャンブル依存症家族の会
- GA日本インフォメーションセンター
- 一般社団法人ギャマノン日本サービスオフィス
公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会
家族向けの相談会や講演会を定期的に実施している団体です。
また、家族相談会は東京・大阪・新潟・埼玉に会場が常設されており、予約制で対応しています。
問い合わせは電話で受け付けています。
TEL:070-4501-9625
NPO法人全国ギャンブル依存症家族の会
こちらもギャンブル依存症の家族がいる家庭に向けて、家族相談会を実施しています。
会場は全国21カ所と豊富で、オンライン開催もおこなわれているため、参加しやすいです。
予約は不要ですが、参加費は一人あたり1,000円かかります。
TEL:090-1404-3327
FAX:047-381-4123
GA日本インフォメーションセンター
ミーティングと呼ばれるセミナーを開催し、自立や更生を支援してくれる団体です。
会員登録やセミナーへの予約・参加料も不要です。
完全自己管理型ではありますが、病院が治療の一環としてGAミーティングへの参加を促すことがあります。
全国47都道府県204の会場があり、お近くの会場を定めやすいですね。
電話相談窓口はあるものの、毎月限られた日時にしか開いていないため、FAXやメールで問い合わせするのが良いでしょう。
一般社団法人ギャマノン日本サービスオフィス
GAと同様に、会員登録や予約が不要のセミナーを開催しています。
GAより会場は少ないものの、献金によって随時会場は増設されています。
また、こちらは電話とFAXでの問い合わせを受け付けており、お近くの会場を案内してもらえますので安心ですね。
TEL:03-6659-4879
(毎週月・木10:00-12:00)
FAX:TELと同じ番号
ボートレースで借金生活が続くとどうなる?

ボートレースで借金を作り、放置してその後もギャンブルを続けた場合にはどうなってしまうのでしょう。
過払い金が戻ってこない可能性がある
ギャンブル依存による借入が長期に渡っているなら、過払い金が発生しているかもしれません。
貸金業法が改正される以前に横行していた、高金利での貸付による高額利息のこと。
※グレーゾーン金利と呼ばれ金利上限は29.2%だった。
法改正のあった2010年6月以前であれば、払いすぎている可能性があり、過払い金として借入先へ返還請求できます。
ところが、借入を放置していると、過払い金があるにもかかわらず、戻ってこなくなる可能性があります。
というのも、過払い金請求は、最終取引日から10年がたつと無効になるからです。(時効の成立)
そして、たとえ10年未満であっても、借入先が倒産してしまった場合には請求できません。
取り立てと強制執行で人生が崩壊する
返済に行き詰まって滞納する生活が始まると、貸金業者も取り立てをおこないます。
取り立ては、初期の段階であれば、書面や電話での振り込み依頼がくるだけです。
しかし、滞納が数カ月にも及ぶと、貸金業者は法的手段を取ります。
法的手段は、送付記録が残る一括請求書の発送からはじまります。
これを無視すると、裁判所に訴えられて、裁判所から督促状が送られてくるでしょう。
裁判所からの連絡には異議の申し立てが可能ではあるものの、対応できずに強制執行となるケースも多いですね。
なぜなら、この頃には心身ともに追い込まれており、もう自力ではどうしようもない状態であるからです。
そしてなす術もないまま、強制執行を実施されてしまい、保有している資産を没収され、人生が破綻します。
強制執行で失う資産の例
- 給与
- 預貯金
- 車
- マイホーム
- ブランド品
- 家財 など
ギャンブル依存症と借金は早めに手を打って解決しよう
ギャンブル依存症の方が、借金を滞納するのはとても危険です。
借金ができた時点で、すぐに専門家へ相談して解決を目指しましょう。
任意整理なら負担も少なく短期で解決できますし、個人再生(民事再生)なら借金の大幅減額がかないます。
負担の少ない方法で対処できるうちに借金を解決してしまえば、ギャンブル依存症の治療に専念していけますよ。
借金の専門家は弁護士です。
弁護士は借金トラブルに詳しいので、必ず相談者さまの力になってくれます。
1日行動が遅れただけで命取りになるのが、借金問題の怖いところ。
本記事にたどり着いて、前向きに改善しようと思う気持ちがある相談者さまなら、きっとまだ間に合います。
まずは法律事務所の無料相談へ行き「どうしたら借金がなくなるか」を尋ねてみてください。
東京ロータス法律事務所
全国どこにお住まいでも大丈夫です。
足を運ぶのが不安なら電話やメール相談もありますので、ぜひ利用してみてくださいね。
東京ロータス法律事務所さんは、債務整理の実績が豊富で、相談者さまと同じ問題を抱える方を救ってきました。
きっと相談者さまの気持ちも深く理解してくれるでしょう。
ギャンブル依存症|ボートレースの借金をリセットして再起する方法 まとめ
本記事では、ギャンブル依存症でボートレースをやめられない人が借金生活から抜け出す方法をお伝えしました。
ボートレースでできた借金は任意整理か個人再生で解消できる
ギャンブル依存症は医療機関や支援団体へ頼り、自力で解決しようと思わないこと
返済を滞納して人生を崩壊させる前に、弁護士へ早期相談するべき
ボートレースをやめられない日々は、きっと相談者さまご自身が誰よりも苦しいはずです。
しかし、このままでは借金が膨れ上がって、さらに深刻な状況が待っているだけと言えます。
私は、これ以上相談者さまにつらい気持ちを一人で抱えてほしくありません。
借金は弁護士、ギャンブル依存症は支援団体へ、気軽に相談ができます。
まずは苦しい気持ちを第三者に吐き出してみましょう。
気持ちも軽くなりますし、現実的な解決方法を提案してもらえますよ。
一度相談に行くだけでも「悩んでいるのは自分だけではない」「こんなに悩まなくても大丈夫なんだ」とわかって安心するはずです。
私もこのブログで、相談者さまに役立つ情報を発信しておりますので、ご活用ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。