闇金からお金を借りてしまった後、時間とともに不安と恐怖が押し寄せてくることも少なくありません。
闇金からの取立てが永遠に続くかのような恐怖に縛られ、出口を見つけることを諦めかけていませんか?
そこで本記事のポイントはこちらです。
闇金からの借入れは、返済しなくて良い!
闇金業者からの取立てを止める方法はある!
では、なぜ闇金業者はお金を貸付けるのでしょうか。
そこで今回は、闇金の目的や手口、取立てのやり方、そして闇金からの取立てをどうすれば止めることができるのかを、詳しく解説していきますね!
闇金からの借金は返済しなくていい!?

闇金で借金をしてしまうと、毎月、法外な金利を払い続けなければいけません。
ひとたび返済が滞れば、激しい取立てが始まります。
その法外な金利は、払い続ける必要があると思いますか?
いえ、払う必要はありません。
闇金からの借金に、返済義務はないのです。
ここでは、この3点について詳しくご説明いたします。
- なぜ、借入をしたのに返済義務がないのか
- 闇金の債務整理は可能か
- なぜ、返済義務がないお金を貸付けるのか
なぜ、借入をしたのに返済義務がないのか
なぜ闇金からの借金は返済しなくても良いのでしょうか。
それは闇金業者は違法業者だからです。
賃金業を営むには、内閣総理大臣または都道府県知事の認可を受け、登録されなければならないと「賃金業法」に定められています。
闇金業者は、この手順を踏んでいません。
つまり、未登録で営業をしている時点で違法です。
民法708条では、違法営業をしているところからお金を借りても、元本と利息を返済する義務はないと定められているのです。
第708条不法な原因のために給付をした者は、その給付したものの返還を請求することができない。ただし、不法な原因が受益者についてのみ存したときは、この限りでない。
引用:wikibooks
さらに、平成20年6月10日には、最高裁判所により下記の判決がでました。
ヤミ金融業者が高利で貸付けた場合、利息のみならず、支払った元本も含めて全額を損害として請求できる。
参照:金融庁
つまり『闇金からの借金は利息だけでなく元本までも返済しなくてもよい』ということは、法律や判例からも明らかなのです。
ただし、違法だからといって、闇金業者が取立てをやめてくれる訳ではないということには注意が必要です。
取立てについては、後ほど詳しくお伝えいたしますね。
闇金からの借金も債務整理が可能?
闇金からの借金で困っている相談者さまからよくある質問のひとつに「闇金からの借金は、債務整理できますか?」というのがあります。
上で説明した通り、闇金からの借金はそもそも返済の義務がありません。
つまり、債務整理をする必要がありません。
初めから法を犯して貸付けている闇金業者からしても、債務整理には何の意味も持たないでしょう。
闇金に強い法律事務所に相談する➜Duelパートナー法律事務所
それでも闇金がお金を貸す理由とは
登録・認可を受けない状態でお金を貸付けても、法律的な返済義務を持たせることができない事を知りつつ、なぜ、闇金業者はお金を貸付けるのでしょうか・・・。
実は闇金業者は、そもそも貸付けたお金を返してもらおうとは考えていないのです。
闇金業者の目的は「利息」です。
法律から逸脱した高い利息を搾取し続けることを目的に、貸付けているのです。
ですから、闇金業者は元本返済は望んでいません。
元本を完済されてしまっては、法外な利息分を取り続けることができなくなるからです。
たとえあと少しで完済となったとしても「今月も利息分だけでいいですから。」などと、言葉巧みに元本の完済を阻止するのが特徴です。
闇金の種類と見分け方

ひとえに闇金といっても、その手口はたくさんあります。
見るからに闇金というものばかりではなく、作りこまれたホームページにとても紳士的な対応など、一見、優良業者のような闇金まで存在するのです。
甘い言葉に誘われ、借入れしてしまったら、実は闇金だったということも少なくありません。
時代とともに新たな手法が出てきますが、ここでは代表的な闇金の手口をご紹介しますね。
闇金の種類
単に闇金と言っても、種類や手口はさまざまです。
紹介屋
紹介屋は、自分たちが直接融資をするのではなく、他の業者を紹介したようにみせかけて高額の紹介料を搾取するのが手口です。
融資を申し込んだ顧客に対し「審査の結果、うちでは貸せないが、融資が可能な業者を紹介する。」と他の賃金業者を紹介します。
そして紹介先の審査が通ったら、借入れた金額の20%、場合によっては30%~50%の紹介料を要求するのです。
実は、紹介屋によって紹介された業者は、紹介屋とは何のつながりもありません。
適当に紹介した先の審査がたまたま通っただけなのに、多額の紹介料を払わされるということです。
ではもしも、紹介先の審査が通らなければ、どうすると思いますか?
素直に謝罪する姿を見せた後、別の賃金業者を紹介するだけです。
もっと悪質になると「今借入をしているところよりももっと安い利子で同金額を貸付けられる。いったん、全額を預けてほしい。」と持ちかけてきます。
預けたら最後・・・
連絡が途絶え、二度と返金されることはないでしょう。
全額を失ったにもかかわらず、もともと借入れたところへの返済は続きます。
つまり、二重の借金を背負うことになるのです。
整理屋
「借金の整理をしましょう。」
「借金を一本化して、金利を安くしましょう。」
「うちの弁護士がお力になりますよ。」
借金で首が回らなくなっている債務者に甘い言葉で近づき、格安の手数料で引き受けると持ちかけるのが整理屋の手口です。
そして、「減額するために賃金業者と交渉する。」などといっては高い手数料をとり、「この金額で交渉してくるから、お金を預けてほしい。」と言って、全額持ち逃げしたりすることもあります。
もし、弁護士や司法書士との面会を求めても、なかなか会わせてもらえないのであれば、整理屋の可能性があります。
インターネットが普及した現在では、web上の質問コーナーで借金について悩んでいる投稿者に対して、相談に乗る形で巧みに誘導するという事例もあります。
インターネットは気軽に相談できるという利点もありますが、悪事に利用されてしまうこともありますので、気を付けなければいけません。
090金融
電信柱などに貼ってあるチラシで、携帯電話と業者名、そして「即日融資OK」などと書いてあるのを見たことはありませんか?
このような賃金業者は携帯電話でのみ営業していることから「090金融」と呼ばれています。
店を構えずに携帯電話だけで活動しているため、実態が掴みにくく、摘発が難しいのも特徴です。
日本で賃金業を営む際は、必ず固定電話の登録が必要です!
携帯電話だけで、固定電話の表示がないものは違法です。
ご注意ください。
システム金融
システム金融とは、個人事業主や中小企業の経営者をターゲットにして、ダイレクトメールやFAXなどで融資を持ちかけるのが手口です。
実は、システム金融では複数の闇金が手を組んでいることが多いのも特徴です。
一度借入をしてしまうと、返済期限が間近になる頃に、手を組んでいる別の闇金業者が甘い言葉で貸付けを持ちかけます。
そしてまた、返済期限が迫ってくると・・・
このように繰り返し複数の闇金業者から借入をする結果となり、莫大(ばくだい)な金利をとられたあげく、倒産に追い込まれてしまうのです。
メールやFAXでの融資話しには、くれぐれも注意しましょう。
ソフト金融
ソフト金融の手口は、その名の通り、見た目も対応もソフトで紳士的です。
お金の相談にも親身になって聞いてくれるでしょう。
ホームページを見ると、丁寧に書かれており、利息や手数料もきちんと載せています。
暴力的な取立てはしません。
また、返済期限の融通もきかせてくれることもあるでしょう。
ここまでで、闇金業者と思われた方は、いらっしゃいますか?
それどころか、安心して借りられそうと思えたのではないでしょうか。
しかし、記載されている利息や手数料をよくみることが大切です。
ソフト金融では、7日で20%の利子、10日で30%の利子、プラス手数料3000円との内容で記載しているところが多く見られます。
(例)10万円借入れ
7日で、利子20,000円₊手数料3,000円=23,000円→12,3000円の返済
10日で、利子 30,000円 ₊手数料3,000円 = 33,000円→13,3000円の返済
かなりの高金利になっていることがわかりますね。
返済が滞れば、紳士的な対応は一変します。
自分だけではなく、家族や親族にまで及ぶ取立てや嫌がらせ行為をする可能性が高いです。
闇金に強い法律事務所に相談する➜Duelパートナー法律事務所
闇金の見分け方
ここでは、闇金を見分けるための基本的な部分をお伝えしたいと思います。
賃金業者として登録していない時点で闇金ということはわかりますが、登録もしているのに違法な貸付けをしている闇金業者がいるのをご存じですか?
いくら賃金業者として正規に登録がしてあったとしても、ふたをあけたら法で決められた上限金利よりもはるかに高い金利である場合があるので気を付けましょう。
また、正規の賃金業者には必ず『貸金業登録番号』があり、店頭などの誰でも容易に確認することができる場所に表示する義務があります。
しかし、偽装した賃金業登録番号を掲げていたり、実在する賃金業者の番号を勝手に掲げていたりすることもあるのが闇金の恐ろしいところです。
このように、「登録してあるから大丈夫!」「賃金業者登録番号があるから大丈夫!」などと安心して借入したら、『実は”闇金”だった!』ということは起こりうるのです。
そうならないためにも、最低限、下記のチェック項目でチェックしましょう。
チェックリストに加えて「登録賃金業者情報検索入力」にて登録の確認と「ヤミ金(悪徳業者)の検索」はしましょう。
ただ、まだ悪徳業者の検索にひっかかていない業者もある可能性があるので、安心は禁物です。
契約をしてしまう前に違法性がないかを判断するためには、最低限の知識と慎重さが必要です。
「利息制限法」とは簡単にいうと、金銭の貸し借りにおいて、債務者の保護を目的に利息の最高限度を決めた法律です。
- 元本10万円未満→上限年20%
- 元本10万円~100万円未満→上限年18%
- 元本100万円以上→上限年15%法
正規の登録賃金業者に限りなく似せた名前をつけて、闇金として活動している場合もありますので、注意が必要です!
闇金に強い法律事務所に相談する➜Duelパートナー法律事務所
闇金に狙われやすい人とは

闇金業者も、獲物が来るのをただ待っているだけではありません。
お金を借りそうな人をターゲットにして近づきます。
闇金業者に狙われやすいのは、下記のような方です。
- 多重債務者
- 個人信用情報機関のブラックリスト者
- 中小企業の社長や個人事業主
- 専業主婦
多重債務者
多重債務者とは、複数の賃金業者から借入れをしている人のことです。
法律上、年収の3分の1以上の借入はできません。
多重債務者はどこからも借入れができなくなっている状態の人がほとんどです。
そのため、まず最初に闇金のターゲットにされます。
個人信用情報機関のブラックリスト者
ローンの返済遅延や債務整理などでブラックリストに登録されていると、約5年~10年は借入ができません。
多重債務者のように、どこからも借入れができない状態にあることが多いです。
そのため、闇金のターゲットの上位になりやすいのです。

中小企業の社長や個人事業主
中小企業の社長や個人事業主も闇金のターゲットにされやすいです。
例えば、経営難により銀行の融資が止められたり、新事業を立ち上げたいのに銀行の融資が通らなかったりしたらどうでしょう。
社員の給料や会社の存続にかかる費用の工面や、資金さえあればすぐにでも事業を始められる状態であったとしたら、闇金からの甘い誘惑に大きく心を揺さぶられてしまうかもしれません。
専業主婦
なぜ、収入のない専業主婦をターゲットにするのかと思われるかもしれませんが、生活苦やギャンブル・買い物依存などにより、資金難に陥っている主婦の方は少なくありません。
専業主婦は、収入がなく少額の借入しかできません。
ご主人にばれる訳にもいきません。
闇金はそこに目をつけるのです。
「大丈夫ですよ。ご主人に見つからないように、すぐにお貸しできますよ。」
甘い言葉をささやきながら、近づいてきます。
心当たりがある方は、十分注意しましょう!

闇金に強い法律事務所に相談する➜Duelパートナー法律事務所
闇金による取立てとその対応は?

闇金は、お金を貸すまでは優しく丁寧、または紳士的に対応をしてくれます。
ところが、返済が滞れば態度は一変し、凄まじい回収の仕方をするでしょう。
そこに良心・常識・法などは存在しないと考えた方が良いかもしれません。
家族への被害は ?
闇金は、返済ができない相手に対しての嫌がらせや脅迫はもちろんのこと、その矛先は同居する家族にもむかいます。
さらにそれだけに留まらず、遠方の親や兄弟、親戚にまで手を伸ばしてきます。
闇金からお金を借りる時には、信用情報などの一般的な審査の代わりに、親兄弟、親戚の連絡先を記入させられます。
それは、闇金にしたらお金を貸した相手の保証人という位置づけなのです。
そのため、債務者本人が返済できないのであれば、”保証人”から回収という考えなので、当たり前のように、返済義務のない家族や関わりのない親兄弟、親戚にまで取立てや嫌がらせをします。
債務者は、常軌を逸する連日の取立てに加え、家族、親兄弟、親戚にまで手を伸ばす闇金のやり方を目の前にして、生きる気力が失われていき、取立てからほどなくして、自ら命を絶ってしまうこともあるのです。
それでもなお、残された家族への取立ては続きます。
警察に相談したほうがいい?
警察は、相談に乗ってはくれるものの、民事不介入が原則です。
闇金被害は民事事件と判断されることが一般的であり、その場合警察は対応できません。
ただし、事件性が高い場合は別です。
例えば、暴力・脅迫行為をうけており、録音やメール履歴など、十分な証拠がある場合には、警察も動いてくれる可能性があります。
そして、もしも十分な証拠をとれなかったとしても諦めないでください。
警察以外で、場合によっては警察よりも頼れるところがあります!
ぜひ、次の項目をご覧ください。
闇金からの取立てを終わらせるには?
この絶望の闇から抜け出す道を示してくれるがところがあります。
弁護士または司法書士などの専門家です。
その中でも、特に、闇金に強いところに相談することをお勧めします。
なぜなら、弁護士や司法書士などの専門家が介入した場合は、取立てを止めなければならないことが、下記の法律(賃金業法第21条1項)で決められているのです。
第二十一条 貸金業を営む者又は貸金業を営む者の貸付けの契約に基づく債権の取立てについて貸金業を営む者その他の者から委託を受けた者は、貸付けの契約に基づく債権の取立てをするに当たつて、人を威迫し、又は次に掲げる言動その他の人の私生活若しくは業務の平穏を害するような言動をしてはならない。一 正当な理由がないのに、社会通念に照らし不適当と認められる時間帯として内閣府令で定める時間帯に、債務者等に電話をかけ、若しくはファクシミリ装置を用いて送信し、又は債務者等の居宅を訪問すること。
このことから、弁護士が介入すると、その日のうちに取立てを止める闇金業者も珍しくはありません。
弁護士により口座を凍結させられたり、賃金業者登録がしてあるかを調べられたり、闇金業者について不都合なことをいろいろと調べられるということもあるからです。
それでも、逆に詐欺で訴えると言ってくる闇金業者もいますが、これもまず心配ないでしょう。
違法業者である闇金からの借入に関しては、契約自体が無効ですので、これまでに返済したお金を返還請求できる権利さえ生じるのです。
闇金に詳しい専門家であれば、支払い分を回収できる可能性もあります。
しかし、一度解決したとしても闇金業者に自分や家族などの情報を知られているため、再度の嫌がらせが始まるのではないかと心配ですよね。
残念ながらその可能性は否定できません。
ただ、闇金の専門家は、もちろん、そのような事態も承知しています。
再度、闇金からの接触があった場合の対処法を含め、返済停止後も闇金と完全に縁が切れるまでサポートをしてくれますので、安心してください。
そのため、闇金から借入れしてしまったのならば、闇金業者と縁を切るための強い意志をもつことが何より大切です。
アストレックス司法書士事務所には「闇金被害解決特設サイト」があり、闇金からの脱出について無料で相談ができますよ。
借りていた闇金業者が逮捕されたとき!

ある日、借金をしている闇金業者が逮捕された。
このような場合、債務者である自分も逮捕されるのではないかと不安になりますよね。
結論から言うと、闇金業者から「○○をすれば返済を待つ」などの甘い言葉に惑わされていなければ、大丈夫です。
逆に、「携帯電話の契約や銀行口座の開設すれば今月分の支払いは見逃してやる。」などと言う言葉に従っていたら、それは高い確率で犯罪に利用されるでしょう。
そうなれば、犯罪に加担した疑いを掛けられます。
警察に事情聴取を受けたり、逮捕されることもありえます。
くれぐれも、返済の代わりに出してくる条件にはのらないようにしてください。
闇金に強い法律事務所に相談する➜Duelパートナー法律事務所
闇金の借金返済義務はどこまで?闇金からの脱出方法教えます! まとめ
闇金の手口や、取立て地獄からの出口の見つけ方などを詳しくお伝えしてきました。
本記事のまとめはこちらです。
闇金からの借金は返済義務はない
闇金の手口はさまざまである
賃金業者として登録確認は必須
債務者の事情聴取や逮捕の可能性もある
専門家の力が必要
今回の記事を読み、返済義務がないなら借りてもいいなどと考えた方がいらっしゃったら、それはとんでもなく危険なことです。
なぜなら、闇金のお金によって目の前の窮地から逃れられたとしても、その後に想像を絶する地獄が待っているからです。
闇金から借入れをした債務者が、返済義務だけで法外な利子がついた金額を返済し続けていると思いますか?
執拗(しつよう)で過酷な取立ては、自ら命を絶ってしまうこともあるほどです。
家族・親兄弟などを取立て地獄に残したまま・・・。
もしも現在、すでに闇金から借入れをしてしまっているのであれば、早急に専門家に相談しに行ってください。
ひとりでは見つけられなかった、借金からの脱出ルートを見つけにいきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。