借金が増えすぎた結果、いくら返しても一向に元金が減らない。
こんな事態に陥ってはいませんか?
そこで本記事のポイントはこちらです。
借金まみれで辛くなったら、専門家の力を借りて債務整理をしよう
借金まみれになると、常に頭の中が返済のことでいっぱいになり、精神的に追い詰められてしまいます。
でも、ちゃんと脱出ルートはあるんです!
この記事では、借金まみれの生活から脱出するためにできることを詳しく解説していきますね!
借金まみれで辛くても逃げるのはNG

借金まみれで辛い毎日を送っていると、どうしても現実から目をそむけたくなります。
しかし、借金の放置は、日に日に状況を悪化させるのみです。
とても辛いと思いますが、明るい未来のためにここで踏ん張って対処していきましょう。
借金は滞納するとどんどん増える
借金の返済は、一度滞ってしまうと抜け出せなくなります。
なぜなら、通常の返済額に加えて遅延損害金の支払い義務が生じるからです。
遅延損害金とは『期日通りに借金が返せなかったこと』に対して支払わなければいけない賠償金です。
下記の計算式で算出します。
遅延損害金=返済元金×遅延損害金利率÷365日×延滞日数
遅延損害金の上限利率については、利息制限法で決められており、貸金業者から借金した場合の上限利率は20%です。
実際に、多くの貸金業者で遅延損害金を20%に設定しています。
返済総額(万円) | 延滞日数(日) | 遅延損害金(円) |
50 | 15 | 4,109 |
50 | 30 | 8,219 |
100 | 15 | 8,219 |
100 | 30 | 16,438 |
200 | 15 | 16,438 |
200 | 30 | 32,876 |
100万円の返済元金があった場合、返済が1日遅れるごとに約550円の遅延損害金が発生します。
1カ月返済が滞ってしまうと、借金2カ月分の支払いに加えて約16,000円の遅延損害金を支払わなければならなりません。
つまり、借金の返済は遅れれば遅れるほど苦しくなるのです。
滞納が続くと裁判にかけられる
借金を滞納すると、まずは電話や郵送で督促の連絡がきます。
この連絡に対応せずにいると『残りの元金・利息・遅延損害金を一括払いするよう』請求書が。
それにも対応せずに一定期間(目安は3カ月程度)滞納を続けると、金融機関(債権者)は未払い金を回収するための裁判を起こすのです。

債権者が直接債務者の財産を差し押さえることはできません。
そのため、裁判所を通じて「強制執行による差し押さえ」を行うのです。
強制執行が認められた場合、まず先に給与や預金などの現金が差し押さえられます。
それでも未払い金に足りない場合、自宅や車などの不動産までも差し押さえられてしまうかもしれません。
給与が差し押さえられることになったら、借金をしていることだけでなく滞納していることまで会社に知られてしまいます。
そうなれば、会社にいづらくなり、退職せざるを得ないかもしれません。
すると「借金返済に欠かせない収入が途絶えてしまい、さらに返済が滞る」という悪循環に陥ってしまいますので、なんとしても強制執行は避けたいところです。
まずは家計の収支を見直そう!

すでに借金まみれの方に、最もおすすめの解決方法は債務整理です。
しかし、債務整理になんとなく抵抗のある方もいらっしゃるでしょう。
そこでまずは、借金問題を緩和する、家計収支の見直し方法をご紹介します。
日常生活での支出を減らす
日々の生活費は、収入の範囲内に収まっているでしょうか?
いきなり収入を増やすことは現実的ではありません。
まずは支出を減らして、なるべく多くのお金を借金返済に回すことが大切です!
支出を減らすために、次のような5つのポイントをご紹介します。
住居費 |
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食費 |
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衣類・美容費 |
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光熱費 |
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通信費 |
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それぞれを詳しく見ていきましょう。
住居費
毎月の固定費の中で、最も削減効果があるのが住居費です。
賃貸であれば家賃の安い家への引っ越しを検討しましょう。
住宅ローンを支払っている場合は、もっと金利の安いところがないか、ボーナス払いなどで無理な支払い計画をしていないかを見直しましょう。
食費:自炊を増やす・まとめ買いはしない
食費を減らすのに最も有効なことは「自炊をする」ことです。
外食では人件費・場所代など食品そのもの以外にも多くコストがかかるので、割高になります。
消費税も外食では10%ですが、食材を購入すれば8%に。
たとえば菓子パン1つでも100円はしますが、自分で目玉焼きを作って食パンにのせたら半額以下のコストで、より良く栄養がとれます。
費用面・栄養面からも、なるべく自炊の機会を増やすことがおすすめです。
また、その際にまとめ買いは控えましょう。
安いからとたくさん買い、結局食べられずに捨ててしまっては、もったいないです。
できるだけ、そのとき食べる分の材料だけを買うのがポイント!
衣類・美容費
クローゼットや戸棚の中を見てください。
使っていない衣類品や化粧品はありませんか?
その場で「欲しい」と思ったものを考えずに買ってしまうと、タンスの肥やしになりがちです。
もう使わないであろう衣類や化粧品(ブランド品であれば、使用済みでも売れます)はフリマアプリで売りましょう。
そして、その売上金の中で、新しい衣類や化粧品を買うのです。
買う時には「自分の手持ちの洋服に合ったものを探す」というスタンスで選び、無駄なお金を使わないようにすると、無理なく節約できます。
光熱費
電力の自由化によって、電力会社を自由に選べるようになりました。
選ぶ会社によっては、ガス料金やスマホなどの通信費とセット割で安く利用できます。
また、支払いが一本化することで光熱費の収支がわかりやすく管理しやすくなるため、節約につながるのです。
通信費
大手通信会社ではなく、格安SIMなどを検討し、携帯電話の料金を見直しましょう。
大きな固定費である通信費を見直すことで、毎月5,000円以上は支出を減らせる見込みがあります。
おまとめローンを使う
複数のカードローンやキャッシングを行っている場合、返済先が一カ所になる「おまとめローン」を利用すると、借入をひとまとめにできます。
返済先がバラバラだと、それぞれの返済日と金額を把握しなければならず、忘れてしまうことがあるのです。
おまとめローンで返済先が一カ所になれば、返済にかかる手間がグッと楽になるとともに、毎月の返済額を少なくすることも。
しかし、次の2点には気を付ける必要があります。
- 毎月の支払額が少なくなり返済期間が長くなることで、支払総額は増える可能性があります。
- 返済に特化したおまとめローンでは、追加の借入はできません。別のカードローンを組んでしまったら、おまとめローンの意味がありません。
追加でキャッシングをする可能性がある場合には、それに対応したおまとめローンを利用しましょう。
収入を増やす
支出を減らすのと同時並行で、収入を増やすことも検討しましょう。
ただし、安易な転職は職を失うリスクがありますので慎重におこなってください。
最近では副業を許可している会社も増えてきています。
webを活用して在宅でできる仕事などもあるので、ご自分の空き時間やスキルと相談しながら、月に数万でも収入を増やしてはいかがでしょうか。
借金まみれで辛い人を救済!債務整理をしよう!

債務整理は国が認めた借金返済からの脱出ルートであり、法的に借金の減額が可能です。
次のような、まさに借金まみれの方は、これ以上事態が深刻になる前に債務整理を考えると良いでしょう。
- 借金返済の見通しが立たない
- 返済が滞っている
- 返済のためにさらに借金を重ねている
特に、3つ目の「
返済のためにさらに借金を重ねている」は要注意!このまま放置していれば、どんどん借金が膨らむ一方です。
債務整理には、大きくわけて次の3種類があります。
- 任意整理
- 個人再生(民事再生)
- 自己破産
それぞれを簡単にご説明しますね。
任意整理
任意整理とは「利息や遅延損害金をカットしてもらい、元金を3~5年の分割払いにするよう債権者(借入先)と直接交渉する」債務整理の方法です。
任意整理には次のような特徴があります。
- 裁判所を通さないので、2~6カ月での解決が見込める
- 基本的には勤務先や家族に知られる心配がない
- 元金は減らないが、利息はなくなる
任意整理の手続きが無事に完了すれば、残った借金は元金だけになります。
「いくら返しても、ちっとも借金が減らない」という状況から脱出できる、ということです。
任意整理については、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

個人再生(民事再生)
個人再生(民事再生)をおこなうと、自宅などの財産を残しながら借金を約2割まで大幅に減額できます。
任意整理とは異なり、裁判所へ申し立てる必要があります。
個人再生(民事再生)の特徴は次の通りです。
- 自宅を手放さずに借金を約2割まで減らせる
- 残ったお金は3~5年かけて支払う
- 信用情報機関に登録される(ブラックリスト)
- 家族には秘密にしづらい
- 「借金をした理由」は問われない
- 保証人に影響する
多少のデメリットはあれども借金を大幅に減額できるため、生活の立て直しをしたい方へおすすめの債務整理です。
個人再生(民事再生)についてはこちらの記事をご覧くださいね。

自己破産
自己破産とは「これ以上借金を返済する見通しが立たない」と裁判所に認めてもらうことで、借金を免除してもらう」債務整理の方法です。
自己破産の特徴は次の通りです。
- 借金が帳消しになる
- 借金をした理由によっては自己破産はできない
- 信用情報機関に登録される(ブラックリスト)
- ほとんどの財産を処分される
- 保証人に影響する
無事に認められれば借金がなくなりますが、代わりにリスクも大きいのが自己破産の特徴です。
債務整理の中でも最終手段として使われます。
自己破産のメリット・デメリットはこちらにまとめました。

早見表をご用意しましたので、債務整理を選ぶ際の参考にしてください。

債務整理には専門家の力が必要
債務整理をするにあたり、まずは次のことを考えなくてはなりません。
- 本当に債務整理が必要な状態か
- どの債務整理が適しているか
- 手続きをスムーズに進めるコツ
借金まみれの生活をしながら、誰にも頼らずにこれらを考えるのは非常に難しいでしょう。
確かに弁護士に依頼すると、弁護士費用がかかります。
しかし、その代わりに相談者さまにとっての負担を最小限にした債務整理の手続きができるばかりか、貸金業者からの督促が止まったり、過払い金が返還されたりするというメリットがあります。
つまり、明るい生活を取り戻すためには、法律の専門家を道しるべとして進むことが必要不可欠なのです。
弁護士費用の後払いにも柔軟に対応してくれますので、今は手持ちがない!という場合でも相談が可能です。

債務整理について、もっと詳しく知りたい!と思ったらこちらの記事でも詳しく説明していますので、どうぞお読みください。
こんな人は借金まみれになりやすい

継続的に借金を繰り返してしまう人は、次のような性格の持ち主が多いです。
- ギャンブルを好む
- 浪費家
- 見栄っ張り
- 目先のことしか考えられない
ひとつずつ見ていきましょう。
ギャンブルを好む
パチンコや競馬のように報酬が期待される賭け事をするとき、人の脳からはドーパミンという快楽物質が分泌されます。
ドーパミンにより、気持ちがよくなるので、またギャンブルをやりたくなってしまうのです。
ところが、慢性的にギャンブルを続けることによって、少しずつ快楽への反応は鈍くなっていき……
もっともっと……と刺激を求めた結果が、ギャンブル依存症です。
ギャンブル依存症になると、借金をしてでもギャンブルにのめり込み、さらに借金が増えるという悪循環に。
この場合は、借金の整理と並行して、ギャンブル依存症の治療を行うことが大切です。
浪費家
「欲しいな」と思ったらローンやリボ払いをしてでも買わずにはいられない。
どちらを買おうか迷ったら、高い方を買ってしまう。
何よりショッピングをすると、気持ちがスッキリしてストレスが発散できる。
そんな浪費家・買い物への依存傾向のある人も、借金まみれになりやすいです。
ひとつひとつの品物は数万円以内でも、気がつけばリボ払いの利息がとんでもなく膨れ上がってしまうなんてことも。
現金払いにしてクレジットカードを持たないようにする、他のストレス発散方法を見つけるなど、買い物への依存と執着を減らしていきましょう。
見栄っ張り
見栄っ張りな人も、一歩間違えると借金まみれになりやすいです。
周りに自分を良く見せたいという気持ちは、誰もが持っています。
最近では特に、SNSを通して他人のキラキラした生活が嫌でも目に入ってきますから、なおさらそう思いますよね。
- 「映える」モノを求めるあまり高額な物を買ったり出かけたりする
- 人から良く見られたくて食事をおごる
自分の生活費以上にこのような行動をすると、やがて借金で首が回らなくなります。
SNSは見ないと決めてしまうか、気にしすぎないようにして、身分相応の生活を送りましょう。
目先のことしか考えられない
目先のことしか考えられない人は次のような行動をしてしまいがちです。
- お金がないのに、誘われたら遊びに行く
- お金がないのに、欲しいものがあったら買う
- お金がないから、借金をして補う
- 借金はまずいことはわかるけれど、まぁなんとかなるだろうと考える
たとえ債務整理等で一度はなんとかなったとしても、これ以上借金を繰り返さないためには根本的な考え方を変えなければなりません。
自分の意志では借入をやめられないという方は、現金以外は持ち歩かないなど、物理的に借金ができない環境を整えましょう。
専門家の力を借りて借金まみれの生活から脱出!

借金まみれで辛くなったときの脱出ルートについて解説しました。
あたらめて、この記事のまとめはこちらです。
借金の放置だけは絶対にNG
生活を見直し、それでも返済が難しければ債務整理がある
債務整理は、専門家の力を借りよう
借金問題は、家族さえ打ち明けることは難しく、どうしても一人で抱え込みがちです。
どうしようもなく追い詰められ「いっそ楽になりたい」という選択をしてしまう人も後を絶ちません。
しかし、専門家の力を借りて債務整理を行えば、あっという間に人生を好転させることだって可能です。
明るい未来を取り戻すために、まだやれることがあるはずです。
一人で悩み思い詰める前に、まずは無料の弁護士相談から始めてみませんか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。